OBUSE MAP PROJECT
葛飾北斎や栗、美しい町並みで有名な小布施町。2011年、当時30歳にして小布施町会議員を務める小西和実さんから「小布施町の新しい観光マップを考えてほしい」と相談を受けました。
県内有数の観光地である小布施町は、町内を南北に貫く国道403号線沿いの観光エリアを中心に年間100万人を超える観光客が訪れます。小布施町と言えば「観光地」のイメージが強いですが、実は県内で最も小さい市区町村であり、小布施駅を中心とした半径2km以内に大半の集落が入る人口わずか1万1千人の小さな町。当然、観光客で賑わう通りから一歩足を踏み入れると、人々の生活が息づき、たくさんの田畑や、美しい里山風景が広がります。この「観光地」ではない「日常の小布施」をマップにできないだろうか?と考え、プロジェクトがスタートしました。
約1年をかけて小布施町の皆さんに様々なアンケートを実施。そのままスポットを書き込める小布施町の形をしたフライヤーと回収ボックスを町内十数カ所に設置。横幅2.6mの巨大地図におすすめスポットシールを貼ってもらう巨大マップポスターや、出張アンケート、プロのイラストレーターや作家、フォトグラファーの方々を講師にお招きし、計3回の地図作りワークショップも開催。最終的には小布施町民の6.6%にあたる759人の皆さんに回答をいただきました。一年を通して共に活動したプロジェクトメンバーや、たくさんの小布施町民の方々にご協力して頂き完成した思い出深い仕事です。
AD./D.
轟 理歩